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「オニツカタイガー」のアーティストプロジェクト「Year of Onitsuka Tiger」でグラフィックデザイナー・GUCCIMAZEとコラボレーション

「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」が、2022年の干支である“寅”にちなんだアートプロジェクト「Year of Onitsuka Tiger」を展開している。本プロジェクトではこれまでに、虎をモチーフにしたさまざまなアイテムを多彩なアーティストと発表してきたが、8月には書道家 万美とコラボレーションしたプロダクトを発表した他、「オニツカタイガー 表参道 NIPPON MADE」ではライヴパフォーマンスを行うなど、年末に向けてプロジェクト自体も盛り上がりを見せてきている。

その中で発表されたのが、グラフィックデザイナー、GUCCIMAZEとのコラボレーションアイテムだ。制作されたのは「オニツカタイガー」のブランドネームを立体的なタイポグラフィに起こしたグラフィックを全面に施した日本製のスウェット。GUCCIMAZEでしか表現できないデザインはインパクト抜群で、まさしく「オニツカタイガー」との取り組みでしか実現しないプロダクトに仕上がっている。

アイテムの発売に向けて、今回はGUCCIMAZEがどのようにグラフィックと向き合っているのかを交えながら、「オニツカタイガー」の英文字をどのようにデザイン化していったのかについて取材を行った。

GUCCIMAZE(グッチメイズ)
1989年、神奈川県生まれ。デザイン制作会社勤務を経て、2018年に独立。鋭さと硬質さを感じる立体的なフォルムのタイポグラフィに、鮮やかでありながら毒々しさが漂う配色といった、独自のスタイルでグラフィック作品を制作するかたわら、グラフィックデザイナーとしてブランドやアーティストと多数の協業を行う。ニッキー・ミナージュのアルバムアートワーク制作や、フライング・ロータス、ポスト・マローンへデザイン提供するなど世界的に活躍している。
http://yutakawaguchi.com
Instagram:@guccimaze

虎模様を連想させるカラーリングに無機質な空気感を落とし込む

今回のコラボアイテムであるスウェットに施された自身のタイポグラフィについて、「虎の模様や色味をイメージしつつ、それでいて少し無機質な空気感もまとわせることを意識して制作した」というGUCCIMAZE。その作品には、彼らしい毒っ気や硬質な風合いが体現されており、同時にオレンジとブラックの色合いで「オニツカタイガー」然とした“虎”が表現されている。

GUCCIMAZEが「オニツカタイガー」に抱く印象は、「確かな品質と洗練されたデザインの魅力が世界中に知られる理由だと思いますが、NIPPON MADEのラインなどは、確固たる歴史を持つオニツカタイガーだからこそ実現できるものだと感じています」とのこと。実際に日本の職人だからこそ実現できるシューズは、世界から支持されており、GUCCIMAZEはそのようなブランドのアクションに魅力を感じているのだ。

今回のコラボレーションでは、アイテム化はしていないが漢字のタイポグラフフィも制作されている。このタイポグラフィしかりだが、彼のグラフィックは圧倒的な個性と他に表現できない質感で構成されている。このスタイルに至った思考については、「世の中にありそうでない組み合わせ、かつ自分が楽しんで表現できそうなスタイルを模索していくうちに、自然と今のスタイルに着地していたんです」とGUCCIMAZEは語る。

常に新たな創作を続けることが制作のモチベーション

では、GUCCIMAZEはどのような制作プロセスを経てデザインを完成に導いているのだろう。「以前は、紙に描いたものをスキャンしてPCでデジタル作業を行う流れだったのですが、最近ではできるだけiPadで描き進めて、細部の精度を高める作業だけをPCで行っています。デザインに着手する段階で、ある程度の完成形を脳内でイメージして取りかかることが多いのですが、構造が複雑なものを制作する際は、手描きでラフ的なものを描いてからスタートすることもあります。自分の場合、そういったプロセスを踏んだほうが圧倒的に作業のスピードが速いんです」。

こうした思考の変遷を経て生み出されたグラフィックは、世界中のアーティストやブランドを魅了し続けている。見渡せば、毎週のようにGUCCIMAZEのグラフィックがリリースされ、SNSはもちろん街を歩いているだけで、そのタイポグラフィを見かけるほどだ。GUCCIMAZEは、なぜパワフルにパッションを持続させながら、自分らしいグラフィックを描き続けることができるのだろうか。その問いを最後にぶつけてみる。

「もしかしたら止まることが怖いのかもしれません。常に新しいことを吸収し、新しいものを創り続けていたいという感情自体が制作モチベーションになっていると感じます。また、その状態が続くとアドレナリンが出続けるので、体力のことなどはそんなに気にならずに制作を続けられているんだと思います」。

クリエイションに対しての飽くなき探究心がGUCCIMAZEをGUCCIMAZEたらしめる。そのタイポグラフィが全面に施されたスウェットは「オニツカタイガー」の“NIPPON MADE”シリーズからのリリースで、予約販売が受け付け中だ。本シリーズは、GUCCIMAZEがブランドの魅力として挙げたものであり「日本のブランドとして今一度、日本のモノ作りの良さを伝えたい」 という思いから、2008年にスタートした。上質な素材や縫製などの細部まで感じられるこだわり、卓越した日本のクラフトマンシップをコンセプトに職人の手から紡ぎだされるタイムレスな美しさを通じて、本物の日本を世界に発信し続けている。カラーバリエーションは、2色展開で、サイズ展開はユニセックス。

オニツカタイガージャパン お客様相談室 0120-504-630

Photography Shinpo Kimura
Text Ryo Tajima

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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