1996年創刊のカルチャー誌「TOKION」が復活した。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界に発信する”というテーマの下、ECを備えたデジタルメディアを中心に雑誌も発行、渋谷「ミヤシタパーク」内にショップ「TOKiON the STORE」もオープンする。
「TOKION」はポスト・トゥルース、ポストコロナの時代にデジタルメディアを主体とし、雑誌、EC、コンセプトショップ「TOKiON the STORE」と多角的に展開するプラットフォームだ。
フィジカルにもメンタルにも分断された2020年代において、芸術やファッションや文化は人間が生きていく上で最も重要なものであると考え、それらを多面的かつ独自の視点で編集し、グローバルに向けた価値観として共有する。そして、それは多文化主義を推進し、世界をより良い方向に導いていくことと信じている。
さまざまな流行や文化が交錯する、アジア最大の都市である東京は、数多の思考や行動をミックスすることで新しい価値感やファッション、カルチャーを世界に発信し続けてきた。元々日本人はゼロから新しいものを生み出すのではなく、既存の見方や方法を見直すことで独自のスタンスを確立してきた。
「TOKION」は伝統とモダンが共存する東京の“時の音”を拾い、“今”の視点で編集/再編集することで、リアリティを持ったコンテンツを創出する。そして、リアルとは何かを定義すること、社会性を伴ったメディアであることをテーマに、日本のカッティングエッジなカルチャーを「時の音」として世界に発信する。
デジタルメディア×Eコマース
デジタルメディアでは、メディアとECが融合した「メディア・コマース」サービスを展開する。コンテンツで表現される背景・ストーリー・コンテクストとの共感を経て、フィジカルに品物が届く体験は、“消費”することの意味が見直されている現在において、新たな価値を持つ可能性へのチャレンジ。日英バイリンガルサービスで、世界各国へこの価値観と日本のカッティングエッジなカルチャーを届ける。(対応言語は順次追加予定)
「TOKION MAGAZINE」
雑誌は不定期刊行で、1号目の特集は「OBSERVE」。あることやものを観察することで、当たり前の日常を見直したり、新たな気付きや発見のきっかけとなる、余白を持たせた構成。仕様はオリジナルボックスに6冊の冊子と3枚のポスターを封入している。参加するコントリビューターはフランス人アーティスト、ピエール・スーラージュや美術家の横尾忠則、お笑い芸人のコロッケら、1組8名が参加し、それぞれの“OBSERVE”を表現する。
「TOKiON the STORE」
7月28日に「TOKiON the STORE」をRAYARD MIYASHITA PARKにオープン。メディアコンテンツと連動したプロダクトや国内外のアーティストとのコラボレーションなど多彩なアイテムをそろえる。RAYARD MIYASHITA PARKの北街区2Fにオープンする「TOKiON the STORE」はキュレーターに源馬大輔クリエイティブディレクターを招聘。TOKIONのステートメントである“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界に発信する”をテーマに、アートや音楽、映画など、カルチャーを偏愛してやまない人へ向けて、ウェアや雑貨などのオリジナルアイテムのほか、国内外の気鋭アーティストやブランドとのコラボレーショングッズを取りそろえる。