OAMC Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/oamc/ Tue, 11 Apr 2023 06:33:20 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png OAMC Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/oamc/ 32 32 「OAMC」がNASAの蓄音機レコードにインスパイアされたコレクションを発売 https://tokion.jp/2023/04/11/oamc-nasa/ Tue, 11 Apr 2023 07:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=179895 「OAMC」がNASAの“ボイジャーゴールデンレコード”にインスパイアされた「NASA COLLECTION」を発売。ボンバージャケットやスウェットシャツ等を展開。

The post 「OAMC」がNASAの蓄音機レコードにインスパイアされたコレクションを発売 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」はボイジャー探査機1号・2号に搭載されたNASAの蓄音機レコード“ボイジャーゴールデンレコード”にインスパイアされた「NASA COLLECTION」をオンラインストアと各セレクトショップで数量限定で発売した。

同コレクションは、ボンバージャケット、キルティングライナー、フード付きスウェットシャツ、スウェットパンツ、半袖Tシャツ、ベースボールキャップがラインアップ。それぞれに“ボイジャーゴールデンレコード”をイメージしたグラフィックが施され、地球上の生命・文化の多様性を表現するような音と映像をデザインに落とし込んだアイテムを揃える。

ボンバージャケットは日本製のコンパクトウォッシュドナイロンギャバジンを使用し、ルーズフィットのシルエットに仕上げている。キルティングジャケットはコットンポプリン、スウェットシャツとスウェットパンツはイタリア製のマットインターロックナイロン、Tシャツはオーガニックコットン、キャップは英国パナマポリエステルを使用しており、デザインだけでなく素材にもこだわったコレクションとなっている。

The post 「OAMC」がNASAの蓄音機レコードにインスパイアされたコレクションを発売 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
海外ブランドが手掛ける日本を題材にしたアイテム――連載「Tokyo Wish List」 https://tokion.jp/2022/10/13/tokyo-wish-list-79/ Thu, 13 Oct 2022 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=146887 今の気分にフィットするアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。今回は、海外ブランドから発売されている日本がテーマのアイテムにスポットを当てた。

The post 海外ブランドが手掛ける日本を題材にしたアイテム――連載「Tokyo Wish List」 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
海外ブランドのデザイナーの中には、日本のファッションやカルチャー、伝統を愛する人も多く、日本をモチーフにしたファッションアイテムも多数リリースされている。そこで、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする連載「Tokyo Wish List」では、日本のカルチャー、伝統ファッション、職人技を取り入れて作られた海外ブランドのアイテムを紹介。
こだわり抜かれて作られたアイテムからは、世界で活躍するデザイナー達の日本愛を感じることができる。

OAMC × provoke

50年以上前に日本で出版された伝説的写真同人誌とコラボレーション

ジルサンダー」のクリエイティブディレクターも務めているルーク・メイヤーが2014年に設立したブランド、「OAMC(オーエーエムシー)」。パリでデザイン、ミラノで生産を行い、ワーク、ミリタリー、ストリートなどさまざまなスタイルを踏襲したシンプルで上質なアイテムを展開する。

本アイテムは、日本でかつて出版されていた写真同人誌『provoke』とコラボレートしたコレクションの1品。『provoke』は、中平卓馬、高梨豊、多木浩二、岡田隆彦らによって1968年に創刊され、2号目からは森山大道も参加。“思想のための挑発的資料”を副題に掲げ、3号のみの出版だったものの、写真誌の枠を超えたインパクトを世の中に残し、現在も国内外で高い評価を受けている。

紹介するのはスウェーデン軍のヴィンテージコットンスノーパーカをミネラルグレーでオーバーダイしたパーカ。『provoke』のフォトを配し、裾には岡田隆彦の詩が落とし込まれている。

OAMC オフィシャルサイト https://jp.oamc.com

BLESS

花柄ジャケットのソースは、日本の伝統作業着「もんぺ」

「ブレス(BLESS)」は、デジレー・ハイスとイネス・カーグの2人がデザインを手掛けるベルリンとパリを拠点とするブランド。“ユニセックス・エイジレス・タイムレス・ボーダーレス”をキーワードに幅広い年代のさまざまな方に長く愛されるアイテムを提供している。

その「ブレス」が日本の古き良き作業着である「もんぺ」から着想を得たアイテムをリリース。もんぺでよく見られる花柄のキルティング生地は、自分達でデザインを起こすのではなく、日本のもんぺ・農作業着メーカーのもんぺアイテムを彼らなりに再構築している。もんぺならではのレトロな雰囲気があるアイテムに仕上がるとともに、日本の伝統着に対するデザイナーの敬意も感じられる。やや長めのストンとしたシルエットや襟と袖のリブなどでファッション性も向上。
ジャケットの他、パンツもリリース。ヨーロッパの感性と日本の伝統が合わさった1着を華やかに着こなしたい。

ディプトリクス 03-5464-8736

AHLEM

日本への造詣が深いデザイナーが日本の職人に制作を依頼

「アーレム(AHLEM)」は、フランス出身でロサンゼルスを拠点に活動するデザイナーのアーレム・マナイ・プラットによるアイウェアブランド。2013年の設立以来、フランスの職人が手掛けるハンドメイドのアイテムをリリースしてきたが、2022年より日本の職人が手掛ける「チタンコレクション」を発表。

アーレムはかねて日本の文化に対する造詣が深く、ブランドロゴは1964年の東京オリンピックのロゴデザインにインスパイアされて作成しているほど。日本の職人にいずれアイウェアを作ってもらうことをブランド設立当初より願っており、約10年の月日を経てついに結実する形となった。

フランス以外の職人が初めて手掛けることになった本作は、デザイナーに大きな影響を与えてきた安藤忠雄の作品をオマージュして、ブランドの信念である“デザインと機能性を併せ持つ美しさ”を表現。シンプルで繊細なフォルムで、テンプルやノーズパッドの内側にはグラフィックが落とし込まれている。

グローブスペックス エージェント 03-5459-8326

Photography Erina Takahashi
Styling Takuta Raita
Text Kango Shimoda

The post 海外ブランドが手掛ける日本を題材にしたアイテム――連載「Tokyo Wish List」 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」と藤原ヒロシ「フラグメント デザイン」のコラボ新作 ロゴとフラワーアートをあしらった6アイテムを展開 https://tokion.jp/2022/09/28/oamc-x-fragment-design/ Wed, 28 Sep 2022 00:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=148065 9月29日午前10時から「OAMC」のウェブおよび「ドーバー ストリート マーケット ロンドン」で数量限定販売。

The post 「OAMC」と藤原ヒロシ「フラグメント デザイン」のコラボ新作 ロゴとフラワーアートをあしらった6アイテムを展開 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

「OAMC」と藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(fragment design)」が再びタッグを組み、コラボコレクションを発表。9月29日午前10時から「OAMC」のウェブおよび「ドーバー ストリート マーケット ロンドン」で数量限定で販売する。

コットンポプリンの中綿入りキルティングライナー、ヴィンテージの米軍スノーパーカー、起毛したイタリア製オーガニックコットンのルーズフィットなクルーネックとフード付きスウェットシャツ、オーバーサイズの半袖Tシャツの6アイテムを展開する。それぞれ「OAMC」と「fragment」のロゴとフラワーアートがあしらわれている。カラーは、天然染料を用いたカーボン、メロン、ブラックの3色展開。

The post 「OAMC」と藤原ヒロシ「フラグメント デザイン」のコラボ新作 ロゴとフラワーアートをあしらった6アイテムを展開 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」が雑誌「PROVOKE」とのコラボコレクションを発売 写真家・森山大道や中平卓馬のイメージをプリント https://tokion.jp/2022/07/11/oamc-x-provoke/ Mon, 11 Jul 2022 10:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=134781 7月14日10時(日本時間)からブランドサイトで、数量限定で発売する。

The post 「OAMC」が雑誌「PROVOKE」とのコラボコレクションを発売 写真家・森山大道や中平卓馬のイメージをプリント appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

「OAMC」は、日本の雑誌「PROVOKE(プロヴォーク)」とのコラボコレクションを7月14日10時(日本時間)からブランドのサイトで、数量限定で発売する。本コレクションでは、出版社である二手舎の協力のもと、「PROVOKE」に掲載された写真家・森山大道、写真家・評論家の中平卓馬のイメージ、そして岡田隆彦の詩による6点のコレクションを展開する。

ラインアップは、アメリカ軍のヴィンテージ M-65 ライナーを使った「OAMC」のシグネチャーであるピースメーカーをブラックで、スウェーデン軍のヴィンテージコットンスノーパーカーをミネラルグレーでオーバーダイした作品、起毛イタリアンコットンのルーズフィットクルーネック、フード付きスウェット、ライトウェイトコットンTシャツ。

「PROVOKE」は、美術評論家の多木浩二、詩人の岡田隆彦、写真家の森山大道、中平卓馬、高梨豊によって 1968 年に東京で創刊された。

The post 「OAMC」が雑誌「PROVOKE」とのコラボコレクションを発売 写真家・森山大道や中平卓馬のイメージをプリント appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」の「グラフペーパー」別注Tシャツがリリース  https://tokion.jp/2022/05/18/oamc_graphpaper/ Wed, 18 May 2022 05:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=117661 「OAMC」は「グラフペーパー」の別注Tシャツをリリースした。価格は¥24,200で、5月28日から「グラフペーパー青山」で販売する。

The post 「OAMC」の「グラフペーパー」別注Tシャツがリリース  appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

「OAMC」は「グラフペーパー(Graphpaper)」の別注Tシャツをリリースした。Tシャツのフロントに「OAMC」のシーズンロゴ、バックには「Critical Optimism」のメッセージが書かれたグリッドがプリントされていて、カラーはホワイトのボディにユニフォームグリーン、ブラックのボディにヴィヴィッドなオレンジの2色を取り揃える。

Tシャツはミラノにある「OAMC」のスタジオでデザインされ、生産は日本で行った。価格は¥24,200で、5月28日から「グラフペーパー青山」で販売する。

The post 「OAMC」の「グラフペーパー」別注Tシャツがリリース  appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」がヴィンテージ生地などをアップサイクルした新コレクション「RE:WORK」を始動 https://tokion.jp/2022/02/23/oamc-rework/ Wed, 23 Feb 2022 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=99099 コンセプトは「既存の衣服を再利用し、新しいデザインのアイデアに組み込む」。ミリタリーにインスパイアされたファーストコレクションは、ロンハーマン限定で取り扱う。

The post 「OAMC」がヴィンテージ生地などをアップサイクルした新コレクション「RE:WORK」を始動 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」は、新コレクション「RE:WORK」を2月26日に発売する。2022年春夏シーズンは、セレクトショップのロンハーマン限定で取り扱う。

「RE:WORK」は、「既存の衣服を再利用し、新しいデザインのアイデアに組み込む」ことをコンセプトに、衣服や生地、トリム、その他の素材をアップサイクルすることで、新しい素材の必要性を最小限に抑える。また、衣服を再利用するための審美的なアプローチと、ヴィンテージの衣服や生地を再活性化させるための技術開発の両立を目指す。

ファーストコレクションは、ミリタリーデザインに強くインスパイアされている。アメリカのフィールドジャケットのライナーには、オーバーダイを施している他、ポケットやハードウェア、クロージャー、取り外し可能なフードなどを追加、再構築して、新しいシルエットを生み出した。他にも、チェコやイタリアの生地や衣服を使用している。

The post 「OAMC」がヴィンテージ生地などをアップサイクルした新コレクション「RE:WORK」を始動 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」が「ユニオン」30周年を記念したコレクションを制作 一点もののアイテム4型 https://tokion.jp/2022/02/02/oamc-union-30-anniversary/ Wed, 02 Feb 2022 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=94728 ライナー、シャツ、トラウザー、Tシャツをネイビーとタンの2色で展開。それぞれ、ハンドペイントしたのちにガーメントダイを施している。

The post 「OAMC」が「ユニオン」30周年を記念したコレクションを制作 一点もののアイテム4型 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」は、セレクトショップの「ユニオン」の30周年を記念して、4つのアイテムから成るカプセルコレクションを発表した。販売は、「OAMC」の公式オンラインストアおよびロサンゼルスと東京の「ユニオン」において、日本時間の2月3日午後6時から行う。

アイテムは、コットンポプリンのパッド入りキルティングライナー、イタリアンコットンギャバジンを使用したオーバーサイズシャツとパンツ、軽量のイタリアンオーガニックコットンのTシャツの4型をラインアップ。それぞれ両者のロゴをあしらっているほか、ハンドペイントしたのちにガーメントダイを施しており、それぞれ一点ものとなっている。カラーは、ネイビーとタンの2色を展開する。

The post 「OAMC」が「ユニオン」30周年を記念したコレクションを制作 一点もののアイテム4型 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」が新作ライナージャケットを発売 すべて1点もので青写真とソローの言葉をプリントしたパッチが特徴 https://tokion.jp/2021/10/12/oamc-cyanotype-liner/ Tue, 12 Oct 2021 08:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=67746 アメリカ軍の“M-65“のライナーを黒で染めたものを使用しており、バックにはパッチ、フロントにはブランドロゴ刺しゅうをあしらっている。

The post 「OAMC」が新作ライナージャケットを発売 すべて1点もので青写真とソローの言葉をプリントしたパッチが特徴 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」は、2021-22年秋冬シーズンの新作として、“サイアノタイプ ライナー”を10月12日17時に数量限定で発売した。価格は¥62,370で、「OAMC」の公式オンラインストアで取り扱っている。

“サイアノタイプ ライナー”は、アメリカ軍のジャケット“M-65“のライナーの余剰在庫を黒で染めたものを使用した、すべて1点もののアイテム。バックには、花や置物を写した青写真と、『森の生活』などを執筆した作家・哲学者のヘンリー・デイヴィッド・ソローによる言葉「All good things are wild and free(全ての良いものは、野生的で自由である)」をプリントしたコットンシルクパッチ、フロントには青のブランドロゴ刺しゅうをあしらっている。

The post 「OAMC」が新作ライナージャケットを発売 すべて1点もので青写真とソローの言葉をプリントしたパッチが特徴 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
無機質な名を持つブランドが見せる新世界 https://tokion.jp/2021/02/25/a-new-world-shown-by-brands/ Thu, 25 Feb 2021 06:00:39 +0000 https://tokion.jp/?p=20368 2021-22 FWパリ・メンズ・コレクション後編では、アルファベット4文字をブランド名にするという共通点を持つブランドのコンテクストに言及する。

The post 無機質な名を持つブランドが見せる新世界 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

メンズモードの隙間に位置する「GmbH」

ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンの登場によって、世界は急速にジェンダーレスの方向へ流れていった。今では女性的ニュアンスを含むデザインを男性が着るのは珍しいことではなくなり、逆に女性の中にカッコよさを生む服へのニーズを高めたように思う。

これまで「カッコいい」と「カワイイ」は男性と女性に分かれて表現される形容詞であったが、現代においてそれらの形容詞は性別で使い分けられるものではなく、人間という個人単位で使うべきものだろう。カッコいい女性の服があってもいいし、カワイイ男性の服があってもいい。それが普遍となることはファッションの楽しみと可能性を押し広げていく。

しかし、一方で女性には女性の、男性には男性の、それぞれの性別が持つ固有の特徴があるのも事実だ。例えば、体型の違いはその最たるものになる。ジェンダーレスの流れによって、女性的ニュアンスの服がメンズウェアにも登場してきたが、男性が持つ肉体的強さにフォーカスされたメンズウェアもある。今回その1つとしてフォーカスしたいブランドが、ベルリンを活動拠点に置く「GmbH(ゲーエムベーハー)」である。

ここで「GmbH」について簡単に紹介したい。

ブランドの始まりは2016年で、ファッションフォトグラファーのベンジャミン・アレクサンダー・ヒュズビーと、メンズウェアデザイナーのセルハト・イシックの2人が、ベルリンのナイトクラブのダンスフロアで10人ほどの友人たちと出会ったことがブランド設立の発端となった。

ブランド名の「GmbH」はドイツ語で「会社」を意味する。英語の「INC.」や「LTD.」と同じ意味を持つ単語になり、ヒュズビーとイシックは可能な限り多くの人達がブランドに参加してもらいたいと考え、ブランド名を2人の個人名ではなくグループを意味する単語を選んだ。

私は「GmbH」を見ていると、何か独特の感覚を持ち、その感覚は最新2021-22 FWコレクションを見ても変わらなかった。いったい、このブランドのどこに私は独特の感覚を覚えるのか、ここではそれを探っていきたい。

「GmbH」が起用する男性モデルは、昨今のジェンダーレスの流れに反して首が太く胸板に厚みがあり、肩幅も広い筋肉質タイプの体型が多い。その体型を強調するように、コレクションに登場するシルエットも肩幅が広く、力強いタイプが多く登場し、それはビッグシルエットとは異なって、マッスルシルエットと評したいシルエットだ。

モデルの体型とアイテムのシルエット、2021-22 FWコレクションでは特に色使いが黒を中心としているために、いっそうマッスルな印象が強くなっている。そこで、次のルックを見ていただきたい。2021-22 FWコレクションの代表的ルックと言っていいだろう。

カマーバンドを思わせる、太幅のベルトが上半身を拘束するように巻かれている。このベルトアイテムと拘束をイメージするスタイリングが、いっそう「GmbH」のマッスルシルエットを強調するように私は感じられてきた。

しかし、ここからヒュズビーとイシックは別角度から「GmbH」の新解釈を試みる。

女性のトップスやワンピースに見られるベアトップのディテールが、メンズウェアに用いられている。男性モデル達は左右の肩と胸元を露わにし、「GmbH」のマッスルシルエットが色気を伴って表現されているが、色気の取り入れ方がウィメンズウェアのディテールを用いるという女性的角度からアプローチされている。

かつてアンダーソンも筋肉質な男性モデルを起用して、スカートやフリルなどウィメンズウェアのアイテムやディテールを、男性用にアレンジすることなくそのままストレートに着用させてインパクトを生み出していた。

2021-22 FWコレクションで「GmbH」が用いた手法もアンダーソンと同じだと言える。しかし、現在のアンダーソンはウィメンズウェアをそのまま筋肉質な男性モデルに着用させるストレートな手法からは離れており、「GmbH」のアプローチには現時点においては独自性が生まれている。

また、かつてのアンダーソンとの違いを言えば、それはやはりブランドの背景から生まれたデザインにある。例えば「JW アンダーソン」2013-14 AWコレクションで披露されたジェンダーレスデザインは、グレーやキャメルといった色を用い、チョークストライプの素材や無地素材を用いて、複雑なディテールやカッティングは控えた美しいクラシックファッションが土台となっている。

だが「GmbH」はテーラードジャケットやコートを多く取り入れたクラシックながらも、ベルリンのクラブカルチャーを背景に生まれているためにアンダーグラウンドの匂いが強く、ファスナーを多用したディテール、ワークウェアやバイカーズウェアを連想させる素材とアイテムがインダストリアルな空気を生み出し、ダーク&カジュアルなスタイルが完成している。

このように「GmbH」はアンダーソンが生み出したコンテクストを引き継ぎながら、現代では希少となった男性の筋肉質な魅力にフォーカスしたマッスルシルエットをベルリンのクラブカルチャーを通して表現し、最新2021-22 FWコレクションではベアトップを用いて女性的色気の見せ方でアプローチするという手法を披露した。さまざまなコンテクストの重なりとズレが、私に「GmbH」の立ち位置を独特なものに感じさせ、ヒュズビーとイシックがデザインする「GmbH」スタイルを現在のメンズモードで特殊な場所に位置付けていると私は感じている。

私にとって「GmbH」は、私自身の消費者的趣向とは別の観点からとても興味深いブランドになっている。

地味な労働着をモード化させた「OAMC」

2021-22 FWシーズンにおいて、私の消費者的趣向を大いに刺激したブランドが、ルーク・メイヤーのシグネチャーブランド「OAMC(オーエーエムシー)」だった。

世界でも指折りのデザイナーとして存在感を発揮してきたルーク・メイヤー。現在、ヴァージル・アブローやマシュー・ウィリアムズ、ヘロン・プレストンなどストリートから派生し、活躍するデザイナーは多くいるが、ルークのシグネチャーブランド「OAMC」はストリートとモード、両方の特色を備えるがモード成分がより強く感じられる。

特に2018 SSシーズンに発表されたコレクションが印象深い。グラフィカルな要素を衣服の表面にパッチワークしたデザインやハーフパンツを用いたスタイリングはストリートを思わせるが、黒と白をメインカラーに適度なボリュームを含んだシルエットが実にシャープかつクールで、特に1stルックに登場したテーラードコートの左胸に白いエンブレムが施されたスタイルは、スクールボーイスタイルを連想させるイメージと、少年が成長を経て青年になったスタイルの融合感が迫るファッションが誕生していた。

しかし、ルークはストリートを抑制したモードスタイルを徐々に変化させていく。その兆候は2019-20 FWコレクションから現れ始める。従来のストリート色がありながらも、グレーを基調にした渋みのある色展開、ワークウェアを連想させるジャケットを纏うモデルたちの姿は、ある偉大なフォトグラファーの写真集を私に思い起こさせた。それはアウグスト・ザンダーの『20世紀の人間たち』である。

この写真集は、ザンダーが20世紀初頭に当時のドイツの人々を「農民」「職人」「女性」「職業と社会的地位」「芸術家」「大都市」「最後の人たち」といった7つのグループに分類し、各グループの人々のポートレイトを撮影したものになる。モノクロのポートレイトが並ぶこの写真集に、地味な印象を持ったとしても不思議ではない。

しかし、ザンダーの写した人々がカメラをまっすぐに見つめる眼差し、凛々しい佇まいにはエレガンスが滲み、私は写真集のページの向こうにいる人々の表情に惹きつけられていく。被写体となった人々が仕事時の服を着用して写されたポートレイトには、人々の記憶や感情が刻まれたような深みが衣服の表面にあふれている。

2019-20FWコレクションは、現代に蘇ったザンダーが「青年」「労働」という新たなグループを作り、現代版『20世紀の人間たち』、いや『21世紀の人間たち』を撮影したような印象を覚え、その体験が私にワークウェアに潜むカッコよさを教えた。そしてそれは、先月のパリ・メンズファッションウィーク期間中に発表された2021-22 FWコレクションにも感じられる。

今、私が「OAMC」から真っ先に感じるイメージは労働着のような泥臭さである。ワークウェアの香りがとても強く匂ってくるのだ。シーズンを重ねるごとにワークウェアの香りは強くなっていき、現在では2018 SSコレクション当時よりもモード成分は薄れ、アイテムそのものには地味な印象を受けるようになっている。

しかし、地味に見えるはずの現在の「OAMC」に、私は以前よりも圧倒的魅力を感じているのだ。それはワークウェアのモード化が見られたからだと言える。本来なら新時代の新ファッションを競うモードの舞台とは縁遠いと思われる地味で泥臭いワークウェアに、ルークのセンスとスキルが注入され、そこにテーラードジャケットやコートといったクラシックアイテムも混ざり合い、古典的で泥臭く、けれどストリートマインドも根底に感じる秀逸なコレクションに仕上がっている。

「ワークウェアのモード化」という表現を用いた時、ここで再び私の個人的記憶が重なる。ワークウェアというものに私は、これまで特別なカッコよさなど微塵も感じていなかった。それは私が小学生の頃に過ごした川崎駅周辺にあった工場を連想させるもので、また亡くなった私の父が内装の職人であったために建設現場も思い浮かべ、私の記憶の中でワークウェアとは同じ服であっても美的高揚感をもたらすファッションとは別の、労働のための服だと認識していた。

しかし、「OAMC」は私がワークウェアに抱いていたイメージを崩す。ああ、ワークウェアをこんなにもカッコよく見せることができるのか、と。その感覚は心地よく、胸の高鳴りを覚えるものであり、CDジャケットやレコードジャケットに見るようなグラフィカルなアプローチを用いたデザインは、新時代のザンダースタイルとも私は呼びたくなる。

ワークウェアのモード化という私が渇望するファッションを叶えながら、新たなるコンテクスト的価値も実現させたメンズウェアが私にとっての「OAMC」だった。

ルック写真を繰り返し見るたびに思う。やはり私はルークのデザインする「OAMC」へ強く惹きつけられるのだ。モードを生きるデザイナーは、ミラノ編でも触れたように突如スタイルを変更するケースがある。特にここ数シーズンはその傾向が散見される。しかし、私は「OAMC」にはまだしばらくは現在のスタイルを継続し、さらなる深みにまで到達することを希望したい。

大きく変貌する時代の中で

全3回にわたり書き綴ったミラノ&パリ2021-22 FWメンズ・コレクションも、今回で終わりとなる。現在は新型コロナウイルスという想像もしなかった脅威によって、ファッション界はクリエイティブにおいてもビジネスにおいても大きな変化を強制的に迫られている。しかし、こういう混乱の時期にこそ、新時代のクリエイティブを生み出してきたのがファッションだ。

今こそは新しいファッションが生まれるチャンス。きっと、いや、必ず新しいファッションが生まれる。いったい誰が、どこから生み出すのか。もしかしたら、現在は想像もできない場所や人物から生まれる可能性だってある。私はその高鳴りを期待し、今後のモードシーンを観察していきたい。

TOKION FASHIONの最新記事

The post 無機質な名を持つブランドが見せる新世界 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>
「OAMC」の2020年秋冬キャンペーンを北島敬三が撮影 https://tokion.jp/2020/10/08/keizo-kitajima-oamc/ Thu, 08 Oct 2020 06:00:17 +0000 https://tokion.jp/?p=7294 ルーク・メイヤーが手掛けるメンズブランド「OAMC」の2020年秋冬キャンペーンビジュアルを写真家の北島敬三が撮影した。

The post 「OAMC」の2020年秋冬キャンペーンを北島敬三が撮影 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>

ファッションデザイナーのルーク・メイヤーが手掛けるメンズブランド「OAMC」の2020年秋冬キャンペーンビジュアルを、日本を代表する写真家の1人である北島敬三が撮影した。2020年秋冬のテーマは“OTHER ANSWERS MAY COME”。「現代という時代を生きる上で必要な『力』と『保護』、この2つの概念について思案することがデザインの出発点となった」という。

「OAMC」はクリエイティブディレクターのルーク・メイヤーが2014年スタート。「コンテンポラリー・カルチャー」「メンズウェアの伝統」「機能性や合理性にフォーカスしたデザイン」「自然」「技術的革新」「新しい素材の開発」「伝統的な職人技」など、多様なインスピレーションを基に、現代の空気感を反映させたメンズウェアを提案。プロダクトは、フランス・パリでデザインされ、イタリア・ミラノで商品企画と生産を行っている。

北島敬三は、1954年長野県生まれ。日本写真協会新人賞、木村伊兵衛写真賞、伊奈信男賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞、さがみはら国内作家賞を受賞。『写真特急便 東京』(全12冊)『New York』『A.D. 1991』『PHOTO EXPRESS TOKYO』『USSR 1991』など写真集も多数刊行している。

The post 「OAMC」の2020年秋冬キャンペーンを北島敬三が撮影 appeared first on TOKION - カッティングエッジなカルチャー&ファッション情報.

]]>