韓国 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/韓国/ Mon, 06 Mar 2023 00:30:22 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.2 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png 韓国 Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/韓国/ 32 32 写真家の寺沢美遊が巡る6日間の韓国・ソウル カメラでとらえたリアルな景色【後編】 https://tokion.jp/2023/03/06/seoul-daily-vol2/ Mon, 06 Mar 2023 06:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=170347 フォトグラファーの寺沢美遊がつづる韓国のトラベルダイアリー。彼女が現地で撮影した日常とは。

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DJや嫁入りランドのメンバーとして知られているフォトグラファーの寺沢美遊が、2年半ぶりに韓国・ソウルを旅した。6日間にわたって、新沙(シンサ)や梨泰院(イテウォン)などに足を運び、現地の“今”を自身のカメラでとらえた。

10月29日

2時間ほど眠れただろうか。今日は12時に大好きなユミとランチの約束がある。光化門(クァンファムン)近くのお店に着くと、これまた大好きな友達ダハムとヨンジョンまでいて嬉しすぎる。みんなで北朝鮮式の鍋を囲み、約3年分の話がはずむ。ダハムとはここで別れ、ユミがやっているブランド「HALOMINIUM(ハロミニウム)」が最近オープンしたショールームでお買い物。

そしてヨンジョンのアテンドでビンス(かき氷)を食べる。最近見た映画の話など。3人は共通して『はちどり』と『ドライブ・マイ・カー』がお気に入りだった。ヨンジョンが翻訳機を通じて「濱口竜介は憎めない悪魔」だと画面を見せてきて、私は大きくうなずいた。ユミの運転で移動しながらみんなでNewJeansやOriginal Loveを歌う。夕暮れと眠気が相まって、とても幸せな時間。

狎鴎亭(アックジョン)に移動し、「MISCHIEF(ミスチーフ)」のリニューアルオープンパーティでSuminのミニライヴ。Licaxxxが近くの飲み屋にいるというので向かう。エディターのビンちゃんやモデルのえりちゃんたちと軽く飲み、狎鴎亭の小箱Low Keyへ。しばらくしてNanamilkのDJが始まる。マレフィセントのコスプレをしたMatt氏が超絶ビューティで見とれてしまった。私はだいぶ疲労がたまっていたので離脱。Licaxxxはまだ遊ぶらしく、本当に元気だな。

10月30日

LINE NEWSの通知で目覚めるとトップに梨泰院の文字。目がかすんでうまく読めない。中学からの親友から「今韓国? こんなニュース見たけど大丈夫?」とメッセージが来ていた。Discord上でも日本と韓国にいる友達同士で深夜に安否確認していた。私は何も知らないまま爆睡していたのだった。テレビをつけると事故のニュース一色。しばらく呆然として、Little Tempoの「Ron Riddim」を聴く。

夜、友達がホテルに来て朝まで一緒に過ごした。天井に映る街の明かりが等間隔に揺れているのを眺めながら、子どもの頃に車の後部座席に寝転がって見ていた風景と似ているなぁと思った。

10月31日

Salamandaに会う。Yetsubyとは週末のパーティ以来で、Umanとは初対面。日本のフェス「FRUE」への出演を控えていた彼女達は、近くのスタジオでリハをしていたといい、機材の入った大きな荷物を抱えてやってきた。指定された店に入り、Yetsubyが慣れた手順で注文。「これは“しゃぶしゃぶ”みたいなものなんだけど、本当においしくて。大学生の時はアルバイトまでしてたんだよ(笑)。当時は食べたあとでお金を払う手が震えたけど、今は大人になったから大丈夫。ほら、アンビエントでしょ(鍋がぐつぐつ煮える音に耳をすませながら)」とYetsuby。とにかくよくしゃべるYetsubyと、横で聖母のようにほほえむUman。2人の出会いや音楽ルーツを聞きながらしゃぶしゃぶに舌鼓を打つ。時折インサートされるチヂミがあまりにも絶品だった。

梨泰院の話。「びっくりしたね。一緒に遊んだ金曜日も既に人が多かったしね。友達が遊んだりDJしたりするCake ShopやPistilは、梨泰院とは反対のノクサピョン側だから、向こう側がそういう状況になっていたなんて全く知らなかったみたい。事故が起きた後も音楽をかけ続けていたことがより一層つらかったって」。私は、またコロナの時のように、梨泰院という街や夜遊ぶ人達に偏見が生まれてしまいそうなのが悲しいなと思っていた。Yetsubyは続ける。「さっき来る途中も、ニュースが刺激的すぎるって話をしてた。救助の人が足りなくて、事故に遭った人同士で心肺蘇生してる一方で写真やムービーを撮ってる人もいて…人類愛がなくなってるよね」。

11月1日

写真家の寺沢美遊が巡る6日間の韓国・ソウル カメラでとらえたリアルな景色【後編】

フライトまで時間があったので梨泰院に寄り、花を手向ける。あの現場には、まだ見ぬ友達がいたかもしれない。「また会おうね」と声をかけて帰国。

Text & Photos: Miyu Terasawa

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 写真家の寺沢美遊が巡る6日間の韓国・ソウル カメラでとらえたリアルな景色【前編】 https://tokion.jp/2023/02/28/seoul-daily-vol1/ Tue, 28 Feb 2023 10:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=170277 フォトグラファーの寺沢美遊がつづる韓国のトラベルダイアリー。彼女が現地で撮影した日常とは。

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DJや嫁入りランドのメンバーとして知られているフォトグラファーの寺沢美遊が、2年半ぶりに韓国・ソウルを旅した。6日間にわたって、新沙(シンサ)や梨泰院(イテウォン)などに足を運び、現地の“今”を自身のカメラでとらえた。

10月27日

「息ができる!」。仁川(インチョン)国際空港に到着する時、私の心の第一声はいつもこうだ。2年半ぶりのソウル。マスク越しの湿った空気は、東京との差を感じられなかった。コロナウイルスという得体のしれない疫病が、ある意味で世界を1つにしたが、人が理想とする1つとは程遠い1つになった。その前は、インターネットが世界を1つにしたと思われたが、気晴らしにすらならなかった。私はまずバラバラになりたい。バラバラになるために旅に出る。

免税店では、「シュウ ウエムラ」のオイルクレンジング(トラベルキット)を必ず購入する。高校生の頃に使っていた「エルメス」の香水を見つけてしまい、エモエモな気分をまといながら搭乗。現地の友達への手土産に、「治一郎」 のバームクーへンを選んだことが若干気がかりになっていた。間違いなくおいしいのだが、業界人的な“間違いなくおいしいやつ”を旅に持ち込むなんてさ。ノイズキャンセルヘッドホンはいつからか使わなくなり、音はすべて景色として楽しめるようになった。しかしまさか飛行機の轟音までアリになるとは。

チェックインして一息ついたところで新沙へ移動し、脂肪溶解注射とフィラー注入。「永野芽郁ちゃんの唇にしてください!」と懇願し、横顔のコンプレックスがほぼ解消した。芽郁ちゃんには程遠いものの満足のいく結果に。脂肪溶解注射は副作用で頻尿になるとのことだったが、クリニックを出て早々、本当にその通りになった。トイレが日本のように気軽に借りられないこの街では地獄の副作用である。待ち合わせの時間まで散歩でもと思っていたが、どうしても我慢できずスタバに入り、適当な飲み物を注文。ようやくトイレに向かうと、そこには清掃中の看板が。飲みたくもないライムソーダを目の前に、尿意が追い討ちをかける。なんとか用を足したところで鍵っ子さんから連絡がきて、ライムソーダを一気に飲み干した。

鍵っ子さんと合流し、ユッケ冷麺を食べることに。1食目から想像の斜め上をいくおいしさの食い物にありつく。「うまい、うまい」と言いながらユッケをかみ、甘辛いタレが絡んだ冷麺をすする。アートブックフェア「UE14」に参加するため韓国に来ている鍵っ子さんは、昨年リリースした「Broken Diary」の韓国語翻訳をしていただいたり、メンタルヘルスに関する話題も気軽に話せるので、いつもとても助かっている。積もる話もあり、楽しい時間。私は、笑うとフィラーが移動してしまうので時々ほっぺたの上の方を手で押さえなければならない。それがいちいちおもしろくてまた笑ってしまう。

10月28日

コンビニのCUでヨーグルトと、何だか乳酸菌が強そうな飲料を購入。朝は乳酸菌を口に入れるのが日課になっている。ホテルに戻りジムで軽くラン。ここはもともと会社か何かの居抜きなのか? 応接間のような空間にトレーニングマシンがずらりと並んでいる。欧米人が1人ストイックにトレーニングしている中、私はマヂカルラブリーのANN(オールナイトニッポン)を聴きながら黙々と、フガフガと笑いながら走る。

カルグクスがどうしても食べたくなり、近くの店を調べる。カルグクスは、2018年に人生で初めて韓国に来た日の1食目だった。DJ DJ機器氏と明洞(ミョンドン)で合流し、おなかの弱い機器に合わせて、からいものをさけて食べたカルグクスは絶品だった。そしてこの店のカルグクスも優しくて真摯な味だ。休憩時間直前に入店してしまったせいで、オモニ達に小言を言われているが構わない。調子に乗ってマンドゥまで注文してしまった。オモニの不機嫌はピークに達し「こんくらいのサイズだけど? 本当に食えんの?」と何度も確認される。薄皮に包まれたマンドゥは、野菜と肉のバランスが完璧で味のバケモノのようだった。オモニが目の前で椅子を並べて寝始める。会計時、カードが使えるか尋ねると、オモニに「はあ? 使えるに決まってるでしょ、今時カードが使えない店なんてあるのかね? ナメてんの?」(だいぶ意訳)と返される。味は確かです。

「UE14」へ。下渓(ハゲ)駅というおもしろい名前の駅まで北上する。東京でいえば清瀬駅くらいの位置にあり、集合住宅が並び、その公園の中にある北ソウル美術館が会場だ。入場規制のため列に並んでいると、出展しているmimoidの別所や山田くん、鍵っ子さんとすれ違う。これからVCRのスタジオに行くと言って興奮しているのが伝わってきた。mimoidとVCRは同世代で、気鋭のアニメーションスタジオで活動しており、私は分野に疎いながらも嬉しく思った。大学時代からの友達である別所の奮闘ぶりにはいつも刺激を受ける。

「UE14」での制限時間は20分。ネイルの予約をしたせいで、18時に漢南(ハンナム)に行かなくてはならない。20分間の買い物は、長年の勘を試すゲームのようだった。ネイルって本当に不思議だ。意味がないもの。てかもうすっかり夜だ!遊びに行かなきゃ。

Le MakeupのいいりくんとSalamandaのYetsubyがDJしているというので、3年ぶりにCakeshopへ。到着して、The internatiiionalのSolやMondayさん、Somaに会う。Yetsubyとは昨年のContactで会えなかったので念願の初対面。Somaとも3年ぶりだろうか。みんなで何度も抱き合い、大はしゃぎ。Somaは日本語がペラペラだったけど、この3年間ですっかりヘタになっていて、それがまたおかしくていとおしい。Cakeshopでは、いいりくんがGoku Greenの曲をプレイしていた。韓国で聴く日本のラップが好きだ。いいムードだった。

梨泰院でPeachとHaaiがプレイしているというので移動。ハロウィンの週末ということでとにかく人が多い。すると群衆の中にLicaxxxが。もともとソウルであったブッキングが急遽キャンセルになり、せっかくなので、とプライベートで来ていた。ちょうどPeachを見てきたところと言っていたが、折り返して一緒にベニューへ。Haaiのプレイが始まったところだった。ハードさを求めるローカル達の熱量を、ヨーロッパのハードさで応戦していた。やはり風土とムードを察知できるDJはすごいな。風土とムードは言葉も似ているし。

Licaxxx達とRingへ移動。Cakeshopといい、この3年間でクラブの音が格段に良くなっている。Cakeshopなんて“わら半紙みたいな音”だと思っていたけど、粗雑さを残しつつも音の質が上がっている。Ringも音がとてもクリアな箱だった。デジタル音源中心となると「まぁこういう音になるよね」、なんて思いつつ。Licaxxxがジントニックをおごってくれた。そこそこ疲れてきて離脱。梨泰院の路上に出ると大量の人で溢れかえっている、そしてタクシーが全く来ない…30分ほど困り果てたところで、1人のドライバーが声を掛けてきた。言われるがままに乗ると、彼は友達に会いに行くのでこれから弘大(ホンデ)に行くとのこと。とにかく移動したかった私は、それでもいいと賭けに出て乗ることにした。彼は在韓のサウスアフリカンで、Lil UziやDrakeをかけながら熱唱している。「アマピアノかけてよ」とリクエストすると急にテンションが下がってしまった。不思議なドライブとアマピアノの奇妙な中低域が、ここがどこなのかもうろうとさせる。弘大で降り、もうろうとしたまま電車を乗り継ぎ、もうろうとしたままホテルにたどり着く。

Text & Photos: Miyu Terasawa

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